3月12日、北信越フットボールリーグの開幕に先立ち、201
0シーズンに向けた関係者の決起集会を兼ね、平成21年度「ホー
ムタウンながの推進協議会」の総会が開催されました。この協議会
は、AC長野パルセイロのホームタウンである長野地域が一体とな
った支援体制をつくることなどを目的に、長野地域の関係団体で構
成している組織です。
会長を務めていただいている前市長の塚田佐さんからは、今年こ
そパルセイロの日本フットボールリーグ(JFL)昇格に向けて努
力しようという決意が示され、集まった関係者にハッパが掛けられ
ました。
昨シーズンは悔しい思いをしました。同じ北信越1部リーグを戦
ってきた宿敵「松本山雅」と「ツエーゲン金沢」が一足先にJFL
への昇格を果たしたのです。2チームの昇格を祝福しながらも、や
はり悔しい。後塵(じん)を拝したままではいられない、何として
も追いつくぞ・・・そんな思いでした。
バドゥ監督が退任したパルセイロは、今シーズン、薩川(さつか
わ)新監督の下、戦力面でかなりの補強を行いました。薩川監督の
指導はかなり厳しいと言われていますが、それは当然でしょう。J
FL昇格への大きな期待が掛かっているのですから。その厳しさに
耐えることが、必ず良い結果に結び付くはずです。
また、昨年11月、大原学園JaSRA女子サッカークラブから
移管された女子チーム「AC長野パルセイロ・レディース」も、今
シーズンから女子の「チャレンジリーグ」に参入しています。「パ
ルセイロ・レディース」には、長野地域における女子サッカー文化
の普及に貢献してほしいと思っていますし、もちろん1部「なでし
こリーグ」への昇格も大いに期待しているところです。
女子チームの誕生により、「地域密着協働型スポーツクラブ」を
目指すAC長野パルセイロの幅が広がるとともに、華やかさも加わ
ったと言ってもいいでしょう。相乗効果も期待でき、今後が楽しみ
です。
4月11日、北信越1部リーグを戦うパルセイロのシーズン初戦
が、南長野運動公園総合球技場で行われました。
勝ちましたよ!!・・・前半で5対0と大差をつけ、後半にはさ
らに3点を追加して8対0。安心して見ていられました。相手は、
昨シーズン1部リーグへ昇格を果たした「アンテロープ塩尻」です。
今シーズン、全勝での北信越リーグ制覇が期待されているパルセイ
ロにとって、初戦からモタモタすることは許されません。そんなプ
レッシャーの中、見事、圧勝で開幕戦を飾ってくれました。
ちょっと肌寒い日でしたが、選手は皆一生懸命走り、はつらつと
プレーしていました。この初戦、薩川監督がどう感じているかは分
かりませんが・・・この調子で全勝を目指しましょう。2戦目も勝
ったとのことですから、その後も良い流れが続いているようです。
そして皆さん、スタジアムで応援しましょう。満員の観客、応援
団は、選手にとって一番うれしいことですし、力の源泉でもありま
す。もちろん、勝つことで、より多くのお客さんに来ていただける
と思っています。私もできるだけ応援に駆けつけるつもりです。
パルセイロより一足早い4月4日、県民球団「信濃グランセロー
ズ」のホーム開幕戦が長野オリンピックスタジアムで開催されまし
た。相手は「富山サンダーバーズ」。見事な勝利を挙げ、昨シーズ
ンとは一味違う姿を見せてくれました。
グランセローズが所属するBCリーグは、今年で4シーズン目で
す。所属する6つの県民球団(新潟・富山・石川・福井・長野・群
馬)は、地域密着型のチームとして、それぞれ年間72試合を行う
ことになっています。
ホーム開幕戦に当たり、私からは「野球を愛する多くの人たちに
元気を与えるとともに、子どもたちには夢と希望を与え、将来の目
標になるリーグとなるよう期待する」とあいさつさせていただきま
した。始球式には、バンクーバーオリンピックのスピードスケート
女子500メートルで5位入賞を果たした吉井小百合さんが来てく
ださり、見事な投球を披露してくれました。
会場となったオリンピックスタジアムの人工芝ですが、スタジア
ム完成から10年が経過し、劣化が目立ってきていました。そこで、
昨年末から人工芝の張り替え工事に着手。無事、開幕戦に間に合わ
せることができました。両チームに絶好のコンディションを提供で
きたことをうれしく思っていますし、誇らしくも思います。関係者
からも、おおむね好評のお言葉を頂くことができました。
ただ、工事費は随分掛かりました。天然芝は普段の手入れが大変
ですが、人工芝も10年に一度ぐらいは大きなお金が掛かることを
覚悟しておかなくてはならない、ということでしょう。
長いリーグ戦を戦うわけですから、選手の皆さんには、できるだ
け良いコンディションを提供していきたいと思っています。そして、
優勝を目指し、最後まで試合をあきらめず、スピード感あふれる真
剣なプレーをお願いしたいものです。
応援も大切です。ホーム開幕戦のこの日、スタンドには大勢の観
客の皆さんがお越しになっていました。これからもぜひ球場に足を
運んでいただき、選手の一生懸命のプレーに熱い声援をお願いした
いと思っています。
試合の結果は、10対1という大差でグランセローズが勝ちまし
た。昨年までは富山に負け続けていた印象がありましたので、大喜
びです。グランセローズの三沢社長にお聞きすると、新加入の選手
は18人とのことですから、ほとんどの選手が入れ替わったという
ことでしょう。確かに、昨年までとは動きが違っていたような気が
します。この日先発した新加入の杉山投手の球速も、随分速いと感
じました。
この試合の前日、アウェーで群馬ミリオンスターズと戦い、負け
ていましたので、もしかしたら今年も・・・と心配していたのです
が・・・快勝で大変良かったと思います。
さらに、その後も連勝を重ねたそうですから、今シーズンのグラ
ンセローズは期待が持てそうです。
4月16日、バンクーバーオリンピックで活躍された小平奈緒さ
んと、同パラリンピックで活躍された狩野亮さんのお二人に市役所
へお越しいただき、長野市民栄誉賞を贈呈させていただきました。
女子スピードスケート・チームパシュートで銀メダルを獲得した
小平奈緒さん。金メダルのドイツチームとは0.02秒差でしたか
ら、悔しさが募るでしょう。しかし、見事な成績で、日本の女子ス
ピードスケートとしては、オリンピック史上最高です。
狩野亮さんは、アルペンスキーの男子スーパー大回転座位で金メ
ダル、滑降座位で銅メダルを獲得しました。この競技では、もう名
選手と言って良いでしょう。クラス分けが変更になった前回大会以
降ということですが、こちらも、日本選手としては、パラリンピッ
ク史上最高の成績です。お二人とも、ソチを狙うとのことですから、
皆さん、これからも応援していきましょう。
4月18日、「長野オリンピック記念長野マラソン」と「長野車
いすマラソン」が行われました。前日には、雪が降ってびっくりし
ましたが、当日はまったく問題なし。快晴で、絶好のマラソン日和
になりました。
私は例によって、車いすマラソンのスターターを務めさせていた
だいた後、NHK長野放送局の前へ移動して長野マラソンの応援を
しました。ここは、ちょうど10キロメートル地点を少し過ぎた付
近で、スタートから30分ほどでトップ選手が通過。その後、しば
らくしてから、市民ランナーの皆さんが延々と続いていきました。
皆さん、とても元気に走り抜けていきました。
車いすマラソンは、長野市の樋口政幸選手が2連覇。本当にうれ
しい限りです。
マラソンは、男子はケニアのニコラス・チェリモ選手、女子はオ
ーストラリアのリサ・ウェイトマン選手が優勝しました。こちらは
今のところ、長野市のランナーが優勝というわけにはいかず、ちょ
っと残念ですが、でも仕方無いですかね。いつの日か、長野市出身
のランナーがトップでゴール、そんな夢も見ながら大会を続けてい
きたいと思っています。
ランナーや応援の皆さんに好評だったのは“Qちゃん”の愛称で
有名な、シドニーオリンピックの女子マラソン金メダリストの高橋
尚子さんの参加です。前回からですが、高橋さんには、選手として
ではなくスペシャルゲストとして、市民ランナーの激励をしていた
だいています。今年も、ハイタッチをしたり、ランナーと手をつな
いでゴールしたりして、市民ランナーを元気付けていただきました。
手が真っ赤になってしまったそうですが、今年も大いに大会を盛り
上げていただきました。
そして、今大会からは、新たに視覚障害者の部が設けられました。
沿道で応援している時に目にした、伴走者と共にさっそうと駆け抜
けていく姿は、強く印象に残っています。
夕方の表彰式でお聞きして驚いたのですが、最も障害が重いB1
クラスで優勝した飯山市の南沢選手のフィニッシュタイムは3時間
2分。この速さにはびっくりです。
この部で参加されたランナーの皆さんにも、大いに大会を盛り上
げていただきました。