3月24日、すべての議案を決定いただき、3月市議会定例会が
終了しました。
この定例会で市民の皆さんの関心を呼んでいた議題といえば、長
野市版都市内分権にかかわる予算、議員提案による「長野市商店街
の活性化に関する条例」はもちろんのこと、市役所第一庁舎と長野
市民会館建設などが挙げられるでしょう。
市役所第一庁舎と長野市民会館建設については、多くの市民の皆
さんからご意見を頂いて長いこと検討してきたわけですが、新年度
予算として事業の基本的な経費となる地盤調査、劇場コンサルタン
ト費用などを、賛成多数で認めていただきました。
また、この議題以外にも福祉、教育、環境問題、さらには中山間
地域の活性化や公共交通機関の再生などについて、多くの議員の皆
さんからご意見を頂きました。いずれも大切な問題です。それぞれ
のご意見を踏まえ、新年度、皆さんのご協力を頂きながら、しっか
り取り組んでまいります。
3月25日、柳原総合市民センターが完成し、記念式典が行われ
ました。柳原総合市民センターは、柳原支所・公民館、東部文化ホ
ール、そして既存の柳原体育館を加えた施設の総称です。
これまでの支所、公民館は、ながの農協との合同庁舎ということ
で、とても手狭になっていました。また、公民館が2階にあったこ
とから、高齢の方や障害がある方にとって利用しにくい施設でもあ
り、平成4年ころから建設のご要望を頂いてきたのです。
東部文化ホールにも長い経過があります。長野市の東部地区に文
化施設が欲しいというのは、私が市長に就任するよりずっと前、昭
和60年前後から地域の皆さんの要望でした。私の中では、以前、
地元の若い皆さんが建設への願いをアピールするために作ったバン
ドの演奏をお聴きしたことが記憶に残っています。
平成4年に、東部5地区(古里、柳原、大豆島、朝陽、長沼)の
皆さんが一体となり、「東部地区総合文化施設建設期成同盟会」を
結成。文化施設の場所・種類・規模・在り方などを討議され、視察
なども行い、長野市へ要望書を提出するなど、さまざまな活動をし
てきました。地域の皆さんが長い間努力された結果、出来上がった
施設がこのホールです。
完成した建物は、平屋建てで段差も無く、お使いいただきやすい
施設だと思います。支所事務室の横には、住民自治協議会の事務室
もできました。ホールは、326席で、練習室が4部屋あります。
住民自治の拠点、生涯学習の拠点、文化芸術の拠点として大いに活
用していただきたいと思います。
3月27日、長野市に信州新町・中条村が合併したことを祝して、
合併記念式典を挙行しました。長野市民会館に約800人もの市民
の皆さん(信州新町・中条地区の皆さんが多かったように感じてい
ます)が集まり、北沢防衛大臣、関博之総務省大臣官房企画課長、
村井仁長野県知事をはじめ、地元選出国会議員、県議会議長、県議
会議員の皆さんなど、大勢の方々を来賓にお迎えして、盛大に開催
できました。
式典では、初めに私から式辞を申し上げさせていただきました。
大意として、私が申し上げたことは以下の3点です。
1.信州新町と中条の両地区の皆さんは、長野市に託す期待を胸に、
先人たちの英知と努力の下で長年にわたり培ってきた町制・村制
の幕を閉じられた。皆さんのこの思いをしっかり受け止めていか
なければならない。
2.合併は手段であって、目的ではない。合併の目的は「合併して
良かった」と思っていただけるようにすること。地域の特性や住
民の皆さまの声を生かしながら、地域が輝き、住んで良かった、
これからも住み続けたいと思われるまちづくりを進めていきたい。
3.合併により、引き継ぐことになった両地区の豊かな自然や素晴
らしい歴史・伝統を最大限に生かし、魅力を補完し合いながら、
都市内分権の推進をはじめとして、地域の皆さんの元気が市全体
の活力につながるように、「~善光寺平に結ばれる~人と地域が
きらめくまち“ながの”」を目指して、長野市のさらなる発展に
全力を尽くしたい。
私の式辞の後、市議会議長のあいさつに続いて、総務省を代表し
てご出席いただいた関企画課長から、総務大臣表彰がありました。
表彰を受けられたのは、編入合併された旧町村の首長と議会議長の
皆さんです。その後、ご出席いただいた来賓の皆さんからの祝辞、
姉妹都市、友好都市市長からのメッセージ紹介、長野市市歌斉唱、
最後は、濱中区長会長さんの音頭により、全員で万歳を三唱して閉
式となりました。
式典に続き、両地区ゆかりのアトラクションの披露がありました。
中条地区から「中条虫倉太鼓」の皆さんによる太鼓演奏、信州新町
地区から「サンコーラス」の皆さんによる合唱、最後は「ナチュラ
ルムーブメント3-2-1」の皆さんによるダンスパフォーマンス。
私も会場にお越しの皆さんと共に楽しませていただきました。
本年度は、合併を記念した行事が幾つか予定されていますので、
しばらくはお祝いムードが続くことになります。ただ、お祝いばか
りでなく、式辞で申し上げたとおり、皆さんの思いを受け止め、こ
れからも住み続けたいと思われるまちづくりをしっかりと進めなけ
ればなりません。「~善光寺平に結ばれる~人と地域がきらめくま
ち“ながの”」を目指して、全力を挙げていきたいと思っています。