2010年8月5日木曜日

UFO長野ものづくりサロン


州大学工学部の敷地内にある「UFO長野」(長野市ものづくり支
援センター)で盛大に開催されました。
 出席されていたのは、各企業の経営者、研究者、大学の先生方の
ほか、長野のものづくりに向けて、“産・学”連携や“産・産”連
携の促進、そして地域の発展のためにご尽力いただいている皆さん
です。

 長野市では、平成17年に「UFO長野」を設置して、信州大学
などの学術機関の知識を活用し、“産・学・行(官)”の連携・交
流を通じた地域企業の新技術・新製品の研究開発活動や、ベンチャ
ー企業の育成などを積極的に支援しています。
 また、「UFO長野」という研究施設の提供による支援だけでな
く、資金面の支援として「ものづくり研究開発事業補助金」、「新
産業創出ワークショップ支援事業補助金」の制度も用意しています。
昨年度末までに、これらの補助制度で採択した事業は16件です。

 この日は、昨年度に採択した補助事業4件の成果について、各企
業の皆さんから発表していただきました。
 私は、専門家ではありませんが、分かりやすく、なかなか立派な
発表だったと思っています。中には、商品化に成功してすでに販売
を始めている製品もあるそうです。これらの発表が、来年度以降の
補助金活用の参考になればいいと思っていますし、“産・学・行”
連携の拡充や、応用分野への展開などに向けた企業活動の足掛かり
になることも期待しています。

 このほか、新潟県の上越地域の異業種交流グループである「上越
技術研究会」の皆さんにも遠路はるばるご参加いただき、上越地域
の“産・学”連携の取り組みについて発表していただきました。

 “産・学・行”連携による付加価値の高いものづくりが行われる
ことは、これからの地域産業の魅力と活力を引き出す上でとても重
要だと考えています。そして、ものづくりに性急に結果を求めるこ
とは難しく、ある意味、気長にやっていくことが必要だとも思って
います。効果が薄いという理由により、事業仕分けなどで事業を否
定することは、長い目で見れば発展の芽を摘んでしまうことになる
のでしょう。私はそんな思いを持っています。
 長野市では、引き続き「UFO長野」を中心に“産・学・行”の
交流の輪を広げ、産業の発展を期待したいと思っています。

 話は変わりますが、7月14日、東京ビッグサイト(東京国際展
示場)で開催された「企業誘致フェア2010」に参加してきまし
た。
 景気のせいでしょうか、今年は参加企業、参加自治体共にかなり
減ったようです。しかし、私は、継続して長野市の魅力を宣伝して
いくことが大切だと考えていますので、昨年に続いて今年も出展し、
プレゼンテーションもさせていただきました。

 私のプレゼンテーションの内容は、おおむね以下のとおりです。
(1)間もなく北陸新幹線が金沢まで延伸し、太平洋側と日本海側
  をつなぐ素晴らしい交通環境が生まれること。
(2)自然環境、景色、文化、歴史、そしてスポーツ環境の素晴ら
  しさもさることながら、清浄な空気、快適な生活環境があり、
  災害も少ないこと。
(3)新たな産業用地と大変有利な助成制度などを用意して、企業
  の皆さんをお待ちしていること。
(4)「UFO長野」を整備しており、大学・研究機関、他企業な
  どとの連携が可能であること。

 (3)について少し補足させていただきます。
 長野市では、新たな産業用地として「川合新田産業用地」と「第
二東部工業団地」の2カ所の分譲を今年の5月から開始しています。
 分譲に当たっては、分譲価格の30%を助成する制度や土地代金
の分割払いを可能にする制度、土地をリースする制度、固定資産税
相当額を3年間助成する制度、新たな雇用を行った際の助成制度な
ど、企業の皆さんに進出していただきやすくするためのさまざまな
支援制度も用意しました。
 なお、第二東部工業団地には、新たな消防分署の設置を計画して
いますので、将来的には地域防災の拠点としての機能も加わる予定
です。

 6月末までの一次募集では、2カ所の産業用地に8社から延べ2.
7ヘクタール(分譲予定地の約47%)の入居申し込みを頂きまし
た。
 ただ、両用地とも、入居企業の要望に応じて区画を整備するオー
ダーメード方式を採っており、今後、造成工事を行う必要がありま
す。実際に、入居企業へ引き渡しできるのは、早い所で来年の10
月ごろになる予定です。

 これまでには、このような景気の中で産業用地の分譲なんて本当
に大丈夫かと、ご心配いただいた向きもありました。しかし、現在
の状況を見る限り、順調にお申し込みを頂いていると言ってもいい
のでしょう。
 ただ、まだ用地には余裕があることも事実です。8月中旬以降か
ら二次募集を行いますので、企業の皆さん、ぜひ、長野市での企業
立地をご検討ください。お申し込みをお待ちしています。