2011年6月30日木曜日

長野市の節電対策


 先月、中部電力から次のような要請がありました。
 同社が予測する7月から9月にかけての電力供給予備率(*)は、
安定供給の目安である8~10%を下回る5%程度になってしまう
とのことであり、電気の安定供給のために、ぜひ節電に協力してほ
しいというものでした。
 東京電力の福島第一原子力発電所の事故とは直接的には関係ない
のですが、中部電力の浜岡原子力発電所が、政府の要請で運転を停
止したため、中部電力の供給区域である長野市においても電力供給
量に余力がなくなり、このままでは夏の電力需要のピーク時に停電
が発生してしまう懸念があるとのことでした。

 浜岡原発が、今後30年以内に87%の確率でマグニチュード8
クラスの地震が起こると予想される東海地震の想定震源域のど真ん
中に位置していることから、政府は中部電力に浜岡原発の運転停止
を要請したものです。しかし、浜岡原発以外の原発については、安
全であるため、停止要請はしないと政府は言っています。
 以下は、中部電力の長野営業所長さんから長野市に対しての要請
の詳細内容です。

・東日本大震災と福島第一原発の事故、ならびに浜岡原発の全面停
 止に伴う電力不足が深刻化する中、夏場に向けて、国を挙げての
 節電対策が求められている。
・中部電力の今夏の電力供給予備率は5%程度となる見通しで、安
 定供給の目安である8~10%には達しないことから、電力需給
 は極めて厳しい状況になると予想される。    
・電力需要は、7月から9月にかけての平日午後1時から4時まで
 がピークとなる。そこで、大手製造メーカー(自動車メーカーな
 ど)が協力して、木・金曜日を休みにして、土・日曜日を出勤日
 にすることになったので、木・金曜日については少し緩和されそ
 うである。従って、月・火・水曜日の節電について、ぜひ協力を
 お願いしたい。

 市としては、この要請を受けて、まずはこの3カ月間を乗り切る
ために、職員のクールビズの実施期間延長に加え、さらなる節電対
策について検討を進めてきました。

 市役所の閉庁日については、法的な制約があるため、大手製造メ
ーカーのように「勤務日を変更すること」は難しい状況であります。
そこで、照明灯の5台に1台程度を消灯するなどの庁舎内照明の削
減やノー残業デーの徹底はもとより、特に電力需要のピーク時にお
ける対策として、正午から午後1時までの昼休み時間帯を7月から
9月までは、1時間遅らせて午後1時から2時にすることについて、
市職員労働組合と協議の上、実施することにしました。ちなみに、
照明灯の機種によっては、蛍光灯3本のうち1本を間引いてしまう
・・・そんな工夫もしています。
 冷房の設定温度も、法的に規制があり、28度を超える温度に設
定することはできないとのことですから、冷房を小まめに入れたり
切ったりして節電を行うことにしました。
 その他、複数あるエレベーターのうち1基を止める、昨年度と比
較して、どの程度節電しているかを公表する・・・などを行ってい
きます。
 加えて、市役所の部課長を動員して、市内155の事業所(従業
員100人以上の企業・団体など)を訪問し、節電のお願いをしま
した。
 これからも、でき得る限りの節電に取り組んでいくつもりです。

 市民の皆さん、企業の皆さんも、このような状況の中、既にさま
ざまな方法で節電に取り組まれていることと思います。ご協力に感
謝するとともに、この夏を乗り切るために、まさに全市一丸となっ
た最大限の節電が実現できるよう、なお一層のご理解とご協力をお
願いします。

 お分かりのように、これは、この夏を乗り切るための短期的な施
策です。将来的なこととして、原発反対、あるいは賛成といったエ
ネルギー政策についての議論もありますが、まずは、直面している
この夏の電力不足を克服しなくてはならないのです。ただし、長期
的な視点に立っての政策が重要であることは間違いありません。

 「将来的」というと遠い先の話に聞こえますが、実は来年2月ご
ろ、もっと深刻な事態が発生すると予測する方もいます。それは、
原子力発電所は、1年間稼動すると点検整備をすることが法律で決
められているため、今停止している原発はかなりの数になっている
ようです。点検が終わっても、再稼動についてはそれぞれの原発所
在地の知事の許可がいるようです。知事の考え方によっては、再稼
動を認めないのではないか。あるいは現在建設中の原発の稼動も認
めないのではないか・・・。そんな懸念が出ているのです。今後、
点検整備で停止した原発が再稼動できなくなると、来年2月ごろに
は、ほぼ全ての原発が停止することになるわけです。

 さらに、この先、原子力に頼らない、なおかつ地球温暖化を防ぐ
エネルギーの開発が絶対に必要だということについては、誰も反対
はしないでしょう。
 しかし、現在は総発電量の約30%を原子力に頼っている実情で
すから、事態は深刻です。
 外国に目を向けると、フランスは総発電量の約80%を原子力に
頼っているとのことです。イタリアでは、先日、原発の必要性に関
する国民投票が行われ、今後、原発は要らないとの結果になったこ
とが話題になりました。ドイツも、何年か後、原発を全廃するとの
政策を打ち出しています。対応は各国いろいろです。目標を掲げて
努力することは必要でしょうが・・・原発に頼らない社会が実現す
る可能性はあるのでしょうか?
 イタリアやドイツは、多分当面は他国から電気を買う必要がある
でしょう。それも原発の電気を・・・。
 その間、自然エネルギーの開発に全力を傾け、電力コストが上が
って、その負担が国民に掛かったとしても我慢して耐えていけるの
でしょうか。
 朝日新聞の世論調査では、「原子力発電を段階的に減らして将来
はやめる」ことに、賛成する意見が一番多かったとのことで、妥当
な意見だとは思います。しかし、「段階的」「将来」「やめる」の
意味が具体的でないが故に、問題解決の道筋が見えないわけです。

 最近は、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電などの技術開発
が進んでいるとの報道があります。地熱発電、潮力発電などの可能
性もかなり報道され始めました。
 そういえば、「藻から石油が採れる。日本は産油国になれる」な
んて、夢のような話も聞こえてきました。
 エネルギーの地産地消の時代が来るかもしれません・・・。

 日本として今やるべきことは、現在ある54基の原発を検証して、
安全性を維持する。そして、節電に徹しながら、代替エネルギーの
開発に全力を挙げ、開発できた分だけ原発を止めるという政策しか
ないのではないでしょうか。

 先ほど市内事業所への節電要請についてお話ししましたが、もち
ろん私もお願いに行きました。最後に、その時事業所にお渡しした
要請文の内容をご紹介します。

 夏の電力需要ピーク時における節電のお願い
 平素本市の環境行政につきましては、格段のご協力をいただき、
厚くお礼申し上げます。
 さて、本格的な夏を迎える中、電力需要が増加する7月から9月
までの期間中、月・火・水曜日の午後1時から4時までのピーク時
に電力不足のおそれがあります。
 電力不足による不測の事態が生じた場合、市民生活、事業活動に
多大な影響を及ぼすこととなります。
 つきましては、趣旨をご理解いただきピーク時の節電対策につい
て可能な範囲でお取り組みいただきたく、お願い申し上げます。
                  長野市長 鷲 澤 正 一

 「オール長野でピーク時節電!!」。こんなキャッチコピーも作
成し、節電の協力を呼び掛けています。

*電力供給予備率:発電設備の故障や急激な需要増加などに対応で
きるよう、予備の電力として供給が可能な電力量の、全体に対する
割合

2011年6月23日木曜日

6月市議会が始まりました


 6月10日に平成23年6月長野市議会定例会が開会しました。
 以下は、開会に当たっての私のあいさつの内容(骨組み)です。
 3月議会からわずかな時間しかたっていないのですが、震災対応
など、総合行政として触れておかなければならないテーマがかなり
多いという印象です。大ざっぱなテーマだけ書いてみましたが、お
読みいただければ、大体はお分かりいただけるのかなと思っていま
す。
 なお、市ホームページに全文掲載してありますので、ご覧くださ
い。
http://www.city.nagano.nagano.jp/upload/1/shomu_sicho2306.pdf

「はじめに」
(1)未曽有の大災害となった東日本大震災と長野県栄村を中心と
 する地震の発生、そして福島第一原子力発電所の事故への本市の
 対応
(2)長野市の平成22年度一般会計決算見込み
(3)市役所第一庁舎および長野市民会館の建て替え
 
「市の動向」
(1)優先施策および市政運営の共通課題
・都市内分権の推進(住民自治協議会事務局体制の強化、地域やる
 気支援補助金)
・公共交通機関の整備(循環バス・乗合タクシー実証運行、長野電
 鉄活性化協議会)
・環境対策の充実、エネルギーの適正利用(自然エネルギー普及促
 進、ごみ焼却施設)
・子育ち・子育て支援の推進(放課後子どもプラン、下氷鉋保育園
 の民間委託)
・中山間地域の活性化(農業法人化、農家民泊、野生鳥獣被害防止、
 新規就農者支援)
・産業基盤の整備(第二東部工業団地、震災緊急支援資金、住宅リ
 フォーム補助)
・魅力ある教育の推進(不登校対策、学校施設の耐震化)
・スポーツを軸とした活性化(ながの夢応援基金、サッカースタジ
 アム整備)
(2)その他の施策
・観光振興(イヤーキャンペーン、観光客の復調と積極的な誘客)
・中心市街地の活性化(権堂B-1地区)
・上下水道事業(老朽施設の更新、下水道使用料賦課漏れ)
・災害対応(5月末の大雨)

「結び」
・長野市の節電対策と市民・企業への協力のお願い

 以上、議場では40分ぐらいの説明でしたでしょうか。いずれも
長野市にとって重要な施策で、何が重要ですかと聞かれたら、全て
ですとしか答えられないのですが・・・。
 この中で、今まであまり皆さんにお伝えしてこなかったことを中
心にいくつかお話しさせていただきます。

 まずは、サッカースタジアムの件です。
 南長野運動公園には、立派な総合球技場があり、そこをホームグ
ラウンドにしてAC長野パルセイロが活躍していることは、皆さん
ご存じのことと思います。
 AC長野パルセイロが勝ち進んでいくと、当然次はJリーグに昇
格しようとの夢が膨らみます。ただ、現状では、Jリーグに昇格す
るためには、以下のようなハードルがあります。
(1)JFL(日本フットボールリーグ)には18チームが所属し
 ていますから、対戦相手は17チーム。ホームアンドアウェー方
 式のリーグ戦ですから、17チームと2試合ずつで、年間34試
 合戦う必要があります。そして、その中で上位の成績を勝ち取る
 必要があり、4位以上でないと昇格できないそうです。
(2)ホームゲームの観客動員数が、1試合平均3,000人以上
 であることが必要です。
(3)J2の仕様では1万人以上、J1の仕様では1万5,000
 人以上を収容できるサッカースタジアムが必要ということです。
 しかも、この人数を収容するための観客席については、椅子席で
 1万席以上が必要で、芝生席などを含めることができません。将
 来的には、全席を一つ一つ独立した席にすることが必須条件とな
 る可能性が高いそうです。

 さらに、スタジアムの設備としては、ナイトゲーム時の
1,500ルクス以上の照度の照明、運営に必要な選手控室や予備
的な部屋も必要になるそうで、このほかにも、チーム経営の安定度
や、行政が具体的な支援内容を文書で示すことなど、条件はいろい
ろあるようですが、まあ難しいのは前記の(1)、(2)、(3)
です。

 これらの条件が整っていないと、たとえJFLで優勝してもJリ
ーグには昇格できないのだそうです。
 特に、スタジアムの要件については、「昇格したら造ります」で
は、通用しないとのことですから、大変です。
 議会では、これらの事情を踏まえて、研究を始めましょうという
意味で、述べさせていただきました。

 次に、本市の平成22年度一般会計決算見込みについてです。
 基幹収入となる市税については、法人市民税が景気の復調によっ
て増額となりました。一方、所得のあった次の年に納めていただく
個人市民税は、残念ながら低調でしたが、市税トータルで580億
円ほどが見込まれ、おおむね前年度並みの収入になるようで、あり
がたいことです。

 また、地方交付税や臨時財政対策債(地方交付税の振替財源)に
ついても大幅に増額が図られたほか、国の経済対策による補正予算
の有効活用や効率的な予算執行により経費の節減に努めたことなど
から、年度当初に予定していた財源の不足を賄うための基金からの
繰入金13億円についても、取り崩さずに財政運営を行える見通し
となりました。
 これらの結果、実質収支額については、26億円程度の金額を確
保でき(企業でいえば黒字)、本年度に繰り越して、補正財源とし
て活用できる見通しとなっています。

 さらに、基金については、新たに「ながの夢応援基金」および
「過疎地域自立促進基金」を創設したほか、当初の目標に沿って、
「庁舎整備基金」に5億円、合併特例債を原資とする「地域振興基
金」に10億円を積み増しするなど、今後の財政需要に備えた計画
的な積み立てができました。また、市の借入金である市債について
も、年度末の残高は、対前年度比60億円減の1,380億円ほど
となる見込みであり、残高を年間の一般会計の予算規模の範囲内
(平成22年度一般会計当初予算は、約1,465億円)に早くし
たいという私のひそかな目標が達成でき、財政の着実な改善が図ら
れたと感じています。
 引き続き「入りを量りて出ずるを為す」の基本理念の下、将来に
わたって必要かつ安定した市民サービスの提供と健全財政の堅持に
努めてまいります。

 次に、市役所第一庁舎および長野市民会館の建て替えについてで
す。
 策定を進めていた両施設の「建設基本計画」については、3月1
日から4月4日までの約1カ月間、パブリックコメントを実施し、
皆さんから頂いたご意見を反映して、4月7日に決定しました。
 基本計画の決定は、建設地の変更も含めて、これまで長い期間、
議会をはじめ市民の皆さんから伺ったご意見や長野市民会館建設検
討委員会、長野市民会館市民ワークショップなどでの議論を積み重
ねてきたことの成果であり、一つの節目であると考えています。

 東日本大震災の発生により、市民の皆さんの中に、両施設の建設
についてのご心配やご懸念の声があることは十分に承知しています。
未曽有の大災害から3カ月となった今も、被災者の皆さんが困難な
状況にあることは、心が痛み、一日も早い復興を願っています。  
 市としても、被災地への人的支援や物的支援、また被災者の受け
入れなどを行っているところですが、今後も可能な限りの支援を続
けていきたいと考えています。

 一方、今回の大地震で、市民の安全を守り、災害に強いまちづく
りを進めることの重要性も改めて認識し、安全・安心でしっかりと
した公共施設の整備は不可欠であると感じています。また、本市の
将来を見据え、元気なまちづくりに必要な施策や事業を継続して行
うことも、市政をあずかる立場として、大変重要であると考えてい
ます。

 庁舎および市民会館の建設は、本市の将来にとって必要かつ重要
な事業であり、これまでの議論や検討の積み重ねを重く受け止め、
市としては計画に沿って進めていきたいと考えています。ご心配い
ただいている財源の問題に関しても、現時点で特段の変更は見込ま
れないことから、震災の影響を考慮して延期していた設計者選定作
業を6月下旬から開始し、10月ころには基本設計に着手したいと
考えています。
 また、庁舎の最適な面積やレイアウトなどを計画するため、オフ
ィスコンサルタントを公募し、プロポーザル方式で選定しました。
これから、基本設計に向けて調査などを進めていきます。

 また、一昨日、庁舎および市民会館建設の賛否を問う住民投票条
例制定の直接請求に向けた署名簿が、選挙管理委員会に提出されま
した。本事業については、これまで長い時間をかけて市民の皆さん
のご意見をお聴きし、その上で議会との協議を経て方針を決定して
おり、議会制民主主義のルールにのっとって進めてきたものです。
従いまして、今後も事業の実施に向けては、引き続き市民の皆さん
に丁寧に説明しながら、議会との緊密な連携の下で進めていく予定
です。

 このほか環境、中山間地域、公共交通などの分野についても一生
懸命にお話ししたつもりです。ぜひ、市ホームページをご覧くださ
い。
 最後に、皆さんもご存じのとおり、中部電力浜岡原子力発電所の
全面停止に伴う電力不足が深刻化しています。この夏を乗り切るた
めにも、無理のない範囲で、ぜひ節電にご協力いただくようお願い
します。

2011年6月16日木曜日

ながのいのち


 社団法人長野市農業公社については、5年前ぐらいから構想を練
り、平成19年7月3日に設立しました。
 長野市域の4分の3を占める中山間地域を活性化するためには、
どうしたらよいか。農業公社は、この課題解決に向け、「農林業の
再生・都市部との交流・新たな産業の育成」の3本柱を立て、設立
以来頑張っています。
 しかし、本命はやはり、「農林業を再生する」「もうかる農業を
実現する」「農業者が将来に夢を持てるようにする」。それが、長
野市全体の活性化につながるのだ・・・私はそう考えました。

 農業を新たな産業として自立させるために、農業委員会や農業協
同組合(農協)、関係業界の皆さんと語り合いながら農業公社を設
立し、具体的に何が農業に必要なのかを考えてきました。
 農業公社の役割は、農協などが行っている仕事の中で、「もうか
らない、でも重要なものを引き受けること」、それと、特産品開発
・加工支援、マーケティング開発などの「新しい仕事に取り組むこ
と」でした(農協は経済団体ですから、赤字の仕事ばかりやってい
ては、組織が成り立ちません。そこで、もうからない仕事であって
も、重要な仕事については、税金を使うことが許される農業公社が
引き受けましょうというものです)。ただ、農業公社といえども、
いつまでも赤字では困ります。いずれは、もうかるようになること
が理想です。

 具体的には、農作業を支援するお手伝いさん派遣事業を農協から
引き受ける、農地流動化事業(農地の貸借)を行うなどしながら、
(1)遊休(荒廃)農地を有効に使う(遊休(荒廃)農地を借り上
  げ、耕運や草刈りなどの維持管理をしながら、貸付先を見つけ
  る)。
(2)農業人口を増やす(認定農業者や新規就農者などの多様な担
  い手の育成、株式会社の農業参入促進)。
(3)農産物は保管がきかず、生鮮食品としての販売だけでは限界
  があるため、できるだけ加工所を造って製品化する(そのこと
  によって、年間通しての売り上げと雇用が生まれる)。
(4)製品の販路拡大を図る(すなわち、マーケティングが重要)。
(5)農作業体験や農家民泊などによる都市住民との交流を促進す
  る。
 こうしたことを目指しています。

 このうち、(4)が、過去の農業社会が一番苦手だった分野だと
思います。そこで農業公社では、農業組織や企業関係者、そして地
域の16グループと手を組んでプロジェクトチームを立ち上げ、
「中山間地域の住民が生き生きと働ける場づくり」「もうかるビジ
ネスモデルづくり」について検討を重ねてきました。
(キャッチフレーズ“長生き長野 自然のまんま”)を立ち上げま
した。

産地消」「食育」の3つを柱とし、単なる“売らんかな主義”の物
産物・加工品を長野市民の生活の中に定着させ、市民と共に育てて
いくことを目標としています。

 ブランドマークは、「長生き長野 いのちの環(わ)」として、
デザイン・書を長野市在住の書家・川村龍洲(かわむら りゅうし
ゅう)氏(財団法人驥山(きざん)館理事長)にお願いしました。

中山間地域の生産者グループ、農業関係者、加工・販売・流通会社
などの結集を図りました。設立時は、32団体(うち生産者グルー
プは16)でしたが、現在は47団体(うち生産者グループは33)
に成長しています。
 これまでに開発し、商品化したのは、以下のとおりです。
(1)鬼無里みそラスク・えごまラスク
  の会」と製パン事業者「リトルマーメイド」の共同開発です。
(2)まこもどうふ
   本年2月、“マコモダケ”を生産する「(株)平成農園」が
  「(有)八光食品工業」と共同開発しました(地元産大豆を原
  料としています)。
(3)カレーもつ
   本年4月、篠ノ井信里地区の直売所「(有)たんぽぽ」が地
  元で生産した野菜と県産の豚もつや米粉を使ったレトルト食品
  を発売しました。
(4)あとひき豆(3種類)
   本年5月、長野市西部の西山地域で栽培されている特産品の
  「西山大豆」を使用した菓子として、市内中条地区の直売所
  「むらの駅つくし」が考案し、販売を開始しました。

 平成21年5月、アンテナショップ「ひっぱりだこ」を中央通り
沿いに開設。そして、平成22年4月には、移動アンテナショップ
「ひっぱりだこ号」の運行も始めました。
 また、平成22年7月から長野銀座商店街振興組合との共催によ
り、“ザ・ぎんざにぎわい市”をTOiGO(トイーゴ)広場で開
始しました。11月まで毎週火曜日に計24回開催し、“火曜市”
として定着してきました。本年も5月10日から11月29日まで
開催します。
 そのほか、おやきやぶっこみ(たっぷりの野菜に油揚げ、麺を入
れて煮込んだ鍋料理)などの郷土食を伝え、学ぶことができるイベ
か、リーフレット、ブランドマークのシール、手提げ袋(紙・ビニ
ール)、名刺、商品詰め合わせ用の手提げ箱などの販売促進・宣伝
資材を作成し、活用しています。

 まだまだ商品の数も開発力も足りませんし、宣伝力も販売する場
所の確保も十分とは言えないと思っています。おやき、こねつけ
(ご飯と小麦粉を混ぜてこねてからみそなどを付けて焼いたもの)
など、このブランドで売り出すことで、個々に販売するより有利だ
ということが分かっていただけるまでには、時間がかかりそうです。
 でも、地域の生産者グループが続々と生まれ、それぞれ工夫して
いただいているようですし、販路も増えてきています。生産者グル
ープには、開発力、そして我慢が大切と訴えています。

 農業公社が販売に手を出すことは、「武士の商法」と言われそう
で、失敗するのではないかと危惧していましたが、現段階では何と
か頑張っているということでしょうか。
 もうかるようになったら、農業公社は手を引いて、民間の発想・
工夫で事業を行っていただくことが大切かなあと思っています。
     

2011年6月9日木曜日

最近の国際交流について


 先日、バルト3国の一つ、ラトビア共和国のペーテリス・ヴァイ
ヴァルス駐日大使が、3日間の予定で長野県を訪問され、長野市へ
もお越しくださいました。
 ラトビアは、帝政ロシアから90年前に一度は独立したのですが、
第二次世界大戦後再びソ連に占領され、その後50年間同国の支配
下にありました。ソ連のペレストロイカの後、完全に独立して日本
との国交を回復したのは1991年。今から20年前のことであり、
ラトビアの大きな転換点でした。あのころテレビで、大勢のラトビ
ア国民が国歌を歌っている感動的な映像を覚えています。
 20年前といえば、長野冬季オリンピックの開催が決まった年で
す。長野も大きな転換点でした。その後、ラトビアは、一から国を
つくり直して、EU(欧州連合)、NATO(北大西洋条約機構)
にも加盟したのです。

 今回の東日本大震災に当たり、ラトビアから義援金、仮設住宅用
合板の提供を頂いたほか、大使個人の写真展の売上金をご寄付いた
だいたとのことで、日本国民の一人としてお礼を申し上げました。

 また、大使は東京マラソンに5回連続出場し、いずれも完走した
とのこと。特命全権大使としては本当にお若く、行動力のある方と
お見受けしました。長野マラソンにもぜひ出場してくださいと申し
上げました。身長190センチメートルぐらい、マラソンの記録は
約4時間半とのことでした。
 以下は、大使からお聞きしたラトビアのお話です。

 ラトビアには、リガ歴史地区という世界文化遺産がある。
 音楽が盛んで音楽家を多数輩出している。
 民族の歌と踊りの祭典が世界無形文化遺産に登録されている。
 長野市と同じように森林面積が多く、森林資源が豊富で、うまく
活用している。
 長野冬季オリンピックでは、バイアスロン、ボブスレー競技にラ
トビアの選手が参加した。でも、メダルは取れなかった。
 白馬村にも行ったことがあるが、長野市へは2年前にリュージュ
のジュニア世界選手権の際に来訪。しかし、その時の競技会場であ
ったスパイラルが、長野市にあるものだとは今日まで知らなかった。
 スポーツは、大好き。マラソンのほかスキーもやっている。

 そのほかにも、いろいろ話し、懇談させていただきました。

 一番面白かったのは、私が「ラトビアは遠く感じる」と申し上げ
ましたら、「実は、日本とラトビアはそれほど遠くない。地球儀を
見ると、日本とラトビアの間には国が一つしかないことが分かる。
ヨーロッパ行きの飛行機、すなわちフランス、イギリス、ドイツ行
きの飛行機は、大抵バルト3国の上空を通っている。通過して何時
間か後には、パリやフランクフルトに着陸しているので、そういっ
た主要都市と比べれば2時間程度近いことになる。地理的条件だけ
でなく、マーガレット(ラトビアの国花。当日は大使を歓迎する意
味で、花瓶に挿してテーブルの上に用意しておきました)は日本に
もあるし、宗教的にも精神的にも近いと思っている」とのことでし
た。
 調べてみましたら、ラトビアへはフィンランド航空の成田空港発
ヘルシンキ経由リガ行きが最短のルートのようで、所要時間は約
12時間です。

 また大使は、「日本の47都道府県の全てと関わりを持ちたい。
長野県はラトビアと同じく森林が多い県ということで、何らかの交
流を持てればと考えている」「日本では、確かにバルト3国、また
はラトビアに関する情報が少ない。独立を回復して20年しかたっ
ていないので、大使館の重要な仕事の一つは、ラトビアの知名度を
上げること。東京だけでなく地方にもよく出掛けている」「現在の
ラトビアは、日本の明治維新の時期と同様の時期だと思う」などな
ど。予定時間をオーバーするほどいろいろな話をさせていただきま
した。

 大使を案内してくださった多賀さん(私の大学の先輩で、元
NBS(株式会社長野放送)常務)によると、加藤登紀子さんが歌
う「百万本のバラ」の原曲は、ラトビアの「マーラは与えた」とい
う名の歌謡曲。また、ラトビアは、麻製品でも有名。古くからバス
ケットボールも盛ん・・・とのことでした。

 話は変わります。
 若干旧聞になって恐縮ですが、昨年9月、鬼無里地区の有志の皆
さんが、視察団を組んで、自費でオーストリア・ザルツブルグ州の
ベルフェンベンク村を訪問されました。このことは、新聞にも載っ
ていましたし、私もメルマガに書かせていただきましたので、ご記
憶の方も多いと思います。

 その時の団長は、風間俊宣さん。長野市との合併前の鬼無里村長
さんで、合併後長野市議を1期お務めになり、引退されました。先
日、久しぶりにお会いして、お酒を飲んで歓談しました。
 風間さんは、ベルフェンベンク村にすっかりほれ込んでしまった
のか、小さな村の環境保護と観光の政策について、熱心に語り、私
をその村にどうしても連れて行きたいというのです。

 環境対策の先進地であるオーストリア・チロル州と植林事業を通
して国際交流を続けている「日墺(にちおう)協会長野」とご自身
が会長を務める「鬼無里ブナの森を育てる会」は、平成18年ごろ
から、奥裾花自然園の原生林の地滑り地に植樹をしておられるよう
です。

 日墺協会長野は、平成20年6月にチロル州で、雪崩防止の植林
と農家民泊の仕組みや農家の経済的自立、そして観光振興策などを
学んだようです。
 鬼無里ブナの森を育てる会は、ブナの植樹とCO2削減、低炭素
化など環境に配慮することを前面に出してエコ対応による奥裾花交
流事業のスタートにしたいと考えているとのこと。

 従来のような自治体間の姉妹都市提携型の国際交流ではなく、人
口わずか920人ほどのベルフェンベンク村と地域同士の持続的な
交流を行っておられます。共通の課題である環境保全や地域振興で
両者が利益を得ることも視野に入れ、新しい形の国際交流を展開し
ているわけです。

 風間団長らによる視察の報告によると、次のようなものを奨励す
る施策がベルフェンベンク村では行われています。
 ソフトモビリティー:観光客の村内の移動は、電気自動車、電動
アシスト自転車、馬車など環境に優しい交通手段を利用。
 農家民泊:1週間ぐらい滞在する旅行者が多い。
 木質バイオマスエネルギー:各家庭では一切化石燃料は使用せず、
木質バイオマスエネルギーを使った暖房機で冬期間は暖をとり、ま
た年間を通じてその熱源を利用している。 
 ソーラー発電:ソーラー発電施設が4カ所あり、公共施設や各家
庭に送電されている。
 ディーゼル車:農業機械や住民の日常生活、通勤手段は、ガソリ
ン車よりCO2の排出が少ないディーゼル車に限定。
 風間さんの話は、ほぼこんな感じでした。

 最後に、風間さんらが作成した視察報告書からベルフェンベンク
村の村勢について紹介します。
 標高:900メートル
 人口:2000年に約700人だったのが現在約920人で増加
傾向にある。
 平均年齢:36.5歳
 なお、人口増加の要因としては、景観が優れていること、インフ
ラが完備されていること、通勤するのに30分~45分で麓の職場
に行けることなどが理由とのことです。

 このようなお話を聞くにつけ、素晴らしいと感じてはいるのです
が・・・。
 私はこの最後の部分がどうしても納得がいかないのです。鬼無里
と大して違わない条件の村、いやもっと小さいが故に条件は悪いと
思われる地域で、人口が増えている。しかも若い人が・・・。理念
は別にして、具体的に地域の経済がどのようになっているのか、村
にはどんな収入があるのか・・・お話を聞いて以来、考えているの
ですが・・・どうも納得がいかないのです。風間さんのお誘いに乗
って、訪問してみたいなあという気持ちが生まれてきています。
   

2011年6月2日木曜日

北信越市長会と素晴らしい藤棚


 5月19・20日、長野市で第158回北信越市長会総会が開催
されました。
 北信越地区(新潟・富山・石川・福井・長野の5県)には68の
市があります。春と秋の年2回、この5県の全市長と県市長会事務
局が集まって、会合を行っており、戦前から続いています。
 今回の会議の主な目的は次の4点です。
(1)各市から問題点を出し合って討議し、全国市長会を通して、
  国へ提出する提案をまとめる。
(2)総務省の審議官などから財政課題、地域課題について国の方
  針を学ぶ。
(3)北信越地区内の一体感を醸成し、連携を深める。
(4)開催市のまちづくり、観光資源などを知る。

 森全国市長会会長(長岡市長)の話では、全国の各地区市長会の
間には会議の開き方に差があるようで、各地区内の県代表者のみで
会合をする地区や、会議日程を1日とし日帰りで行う地区など、さ
まざまなようです。役員の選び方も、例えば各県持ち回りの市長会
もありますし、推薦によって決める会もあるようです。なお、長野
県市長会の役員は、東北信と中南信が交替(2年任期)で行ってい
ます。

 ここで、長野市が所属する市長会について、少しお話しします。
 全国市長会  全国の市長と特別区の区長で組織。会長は任期2
年、全市長が投票する選挙で選ばれます。 
 中核市市長会 全国にある41の中核市の市長会です。
 北信越市長会 前述の5県の市長会です。
 長野県市長会 県内19市の市長会です。

 このほか、北陸新幹線関係都市連絡協議会、文化財保護などの目
的別の市長会も複数あります。任意のものや政治性が強いと思われ
るものもあります。

 ただ、自治体は全て独立した団体で、お互いに他の自治体に口出
しをすることが許されないことは当然ですから、活動に限界がある
ことは事実です。

 いずれにしろ、今回の北信越市長会総会は、全国市長会への10
件の提案を決めたほか、以下の4つの決議を行い、閉会しました。
(1)東日本大震災に関する緊急決議
(2)原子力発電所事故に対する緊急決議
(3)北陸新幹線の建設促進に関する決議
(4)真の地方分権改革の推進を求める決議

 話は変わって、連合長野・長野地域協議会の設立20周年記念パ
ーティーに出席しました。
 戦後長いこと、社会の重要な構成要素である「経営者」と「労働
組合」は、基本的には対立関係にあり、時にはストライキなど、激
しい闘争があったことは事実です。
 総評や同盟というのは、経営者サイドからみれば、鬼より怖い存
在と映っていた時代もありました。
 それが連合の結成によって、大きく変わりました。労使が対立す
るのではなく、議論し、協力し合う関係になったのです。もちろん、
まだ対立する部分はありますが、根本的なところでは、日本社会を
きちんとしていこうという点で、理解し合ったと私は思います。

 同協議会が誕生した20年前の1991年は、第18回冬季オリ
ンピックの長野開催が決まった年であり、双方においてさまざまな
模索が始まりました。
 長野県経営者協会も連合長野も、「オリンピック開催に協力しよ
う」という機運が盛り上がり、協力関係の構築に向けて絶好の場が
生まれたと、当時私は感じました。その後の両者の関係は、適度の
緊張感を持ちながら、順調に推移しているようです。

 5月22日の日曜日、篠ノ井の茶臼山自然植物園へ藤棚を見に行
きました。
 4月、初めて自然植物園を訪れた時は、まだフジの花は咲いてい
ませんでした。全長約300メートルの藤棚で、建設当時は東日本
で一番の藤棚だと聞いて、それでは花が咲いている時にぜひ見たい
との思いで、この日の視察になりました。
 自然植物園は、茶臼山動物園に隣接しています。傾斜地のため動
物園から上り坂を歩いて15分ほどかかります。長野市開発公社が
手配してくれた動物園専用の車で、自然植物園の一番上まで移動。
その後歩いて藤棚を視察しました。前日は天気が良かったので、恐
竜公園を含めかなりの人出があったようですが、この日はあいにく
の雨降りで、気温も下がって肌寒かったせいか、お客さんはほとん
どいらっしゃいませんでした。ちょっと残念でした。

 フジにはいろいろな種類があって、いわゆるフジと呼ばれる「ノ
ダフジ」は、比較的房が長く垂れ下がり(長さが2メートルぐらい
になるものもあるそうです)、手前に見えるつるが右下から左上に
巻きます。それに対して「ヤマフジ」は、ノダフジほど房は長くな
らず、つるが左下から右上に巻くので、簡単に見分けがつくようで
す。ちなみに、茶臼山には「ヤマフジ」が植えられています。ただ、
相当に老木になってきたので、今後はその傍らに長い房の種類の苗
を植えていく予定とのことでした。いずれにしろ長いフジのトンネ
ルです。
 多くの皆さんに見ていただくには、少しアクセスを改良しなくて
はならないようですが・・・。

 ちなみに、フジの名所について調べてみましたら、全国各地にあ
りました。樹齢千年を超える大木、藤棚の長さが日本一、広さが日
本一、また美しさが世界一など、どこも自慢のフジをアピールして
いました。フジの魅力を引き立てるために、夜間にライトアップす
る所もあるそうです。

 フジも奇麗でしたが、ツツジも素晴らしく、赤、ピンク、黄、白
などの花が見事に咲き誇っていました。特に、赤の鮮やかさは、本
当に奇麗でした。

 茶臼山のフジの花の盛りは、5月中旬ごろで、盛りの期間は比較
的短いそうです。
 そこへいくと、ツツジはいろいろな種類があって、かなり長い期
間楽しめるとのことです。
 そのほか白く丸い花の「オオデマリ(大手まり)」も奇麗でした。
「オオムラサキツツジ」や「西洋シャクナゲ」のつぼみも赤くなり
始めていましたし、しばらくしたら「コデマリ(小手まり)」や
「アジサイ」も見頃を迎えそうです。

 今後、この春発足したながの緑育協会が、篠ノ井中央公園と併せ
て、この自然植物園の整備にも力を入れていくとのことですから、
大いに期待しています。

 自然植物園に向かう途中、歩行者天国になった篠ノ井駅前通りで、
「ながの軽トラ市in篠ノ井」を見学しました。雨が降っていまし
たが、軽トラックが約40台も出て、地元の野菜などを売っていま
した。朝8時30分から行われたそうですが、開始早々から約
2,000人の買い物客でにぎわったそうです。
 私が行ったのは午前10時ごろですが、ほとんどの店が完売でし
た。
 初めての試みでしたが、皆さん雨の中でも元気でした。この軽ト
ラ市は、5月から11月まで、毎月第4日曜日に開催されますから、
だんだん盛んになって、イベントとして定着すれば素晴らしいです
ね。

 軽トラックを仮設店舗に見立てて、商売をやろうという皆さんの
意気込み、素晴らしいです。地元の人のアイデアだそうですが、地
産地消の典型ですよね。
 「十日町」「六日町」などの地名は、鎌倉時代から室町時代にか
けて「定期市が立った」ことに由来していると言われていますよね。
街のにぎわいにもなりますし、商品の付加価値を増すことになりま
す。
 継続が大切なことは、何事でも言えることです、長くやっていく
ためにはどんな工夫が必要か、みんなで考えましょう。

 同日、AC長野パルセイロが、アウェーの長崎の地で、V・ファ
ーレン長崎に2対0で勝ちました。大喜びです。これで勝ち点9で
す。同日、松本山雅FCも強豪町田ゼルビアに勝ちました。県内の
両チームが競り合って勝ち抜くことは、うれしい限りです。これで、
7月に長野市で開催される信州ダービーが、いよいよ楽しみになり
ました。

 5月29日には、南長野運動公園総合球技場で宮崎のホンダロッ
クSCと対戦。雨の中、1対1で引き分け、勝ち点1を獲得しまし
た。パルセイロが、後半30分に先制し、これで勝ったかと思いま
したが、ロスタイムでまさかの失点。悔しい引き分けでした。