2012年5月10日木曜日

公務をこなしながらのゴールデンウィーク


 4月24日に中国・石家庄市から帰国して、ちょっと疲れていま
したが、休む間もなく翌日からは通常モードに頭も体も切り替えて、
頑張って公務をこなしました。連休に入っても、各地でイベントな
どが開催されましたので、休みはほとんど取れず、市内を駆け回り
ました。私的なことも含めて、そんな連休を振り返りたいと思いま
す。

 連休初日の4月28日、南長野運動公園で「長野市緑花まつり」
を行いました。1983(昭和58)年から毎年開催していて、多
くの皆さんに親しまれているイベントです。長野市は、緑に親しむ
文化や人を育む「緑育」を基本方針に、緑化事業を推進しています。
これまでのかじとり通信でも紹介していますが、NHK「趣味の園
芸」などの講師としておなじみの矢澤秀成(やざわ ひでなる)さ
んを、昨年設立した「ながの緑育協会」の職員にお迎えし、以前よ
り具体的な取り組みを実施しています。
 小学生対象の「育種寺子屋」は、ペチュニアという花を交配させ
て、種からオリジナルの花を育てるというもので、子どもたちは楽
しみながら花に触れ、花を育てることの大切さを学んでいます。昨
年、私も挑戦し、世界に一つのオリジナルの花を咲かせることがで
きました。

 また、4月30日には、矢澤さんを校長とする「ながの花と緑そ
して人を育てる学校」の「ながの緑育マイスター養成講座」がスタ
ートしました。定員60人のところ、4倍の240人もの申し込み
があり、たいへんな人気です。定員オーバーですが、皆さんのやる
気を大切にしようと、全員の受け入れを決定しました。この他にも、
今後は多種多様な講座や植物の展示会などを展開していく予定です。

 緑花まつりの後、ライオンズクラブ長野県大会に出席しました。
ライオンズクラブは、社会奉仕を目的に活動している団体ですが、
長野県中から千人を超えるライオン(会員をライオンと呼びます)
が集まり、盛大な会合でした。東日本大震災後、人と人との絆の大
切さを痛感していますが、ライオンズクラブの活動は、まさに助け
合いの精神に立つものです。長野市においても、地域コミュニティ
ー再生のために都市内分権を推進していますが、この大会を通じて、
あらためて地域の絆や小さな助け合いを軸とした思いやりのある社
会の構築が必要であると感じました。

 4月29日、「真田街道推進機構」の総会に出席するため、上田
市に行きました。この組織は、上田市を中心に真田街道沿線の群馬
県沼田市や嬬恋村など12市町村で構成されていて、真田氏にゆか
りのある全国の市町村が一堂に会する真田サミットとは異なるもの
です。上田市と群馬県側の市町村が主体であったため、これまで長
野市は加盟していませんでした。このたび同機構から、松代のある
長野市に加盟要請を頂き、長野市としてもぜひ応援しようというこ
とで、参加することにしました。
 これまでの同機構は、基本的に戦国の勇将真田幸村をゆかりとす
る市町村が集まったもので、幸村の兄、信之とは一線を画していた
ようですが、この際大きな組織にして、真田幸村を主人公とした真
田三代を描くNHK大河ドラマを実現させようと活動しています。
真田六文銭にちなんで、66万6,666人を目標とした大規模な
署名活動も行い、目標を大きく上回る78万人を超える署名が集ま
り、このたびNHKに提出されました。

 4月30日は久しぶりの休みで、志賀高原横手山にスキーに出掛
けました。天気が良く、絶好のスキー日和だったのですが、なにせ
この時期ですから、雪が重くて私の実力では快適に滑るというわけ
にはいかず、疲れました。
 ここで、長野市のスキー場の今季営業成績について概略を説明し
ますと、戸隠と飯綱高原スキー場の利用者数は、昨季より
6,054人(4.3%)減の13万3,798人で、特に戸隠ス
キー場は6.9%減の9万3,530人となり、初めて10万人を
割ってしまいました。シーズン初めに十分な積雪がなかったことが
響いたようです。スキー・スノーボード人口が減る中、利用者増を
図ることはとても難しいのですが、長野市の冬の重要な観光資源で
すから、さらなる取り組みを考えなければなりません。

 5月1日、連合長野系の長野県中央メーデーに来賓として出席し
ました。会場となった城山公園には、約4,200人が集まったそ
うですが、ステージから見ても公園は参加者でほぼいっぱいに埋め
尽くされ、例年より多くの人が参加していると感じました。長引く
景気の低迷により依然として雇用環境は改善しておらず、労働者に
とっては大変厳しい状況が続いていますが、労働者の団結力、そし
て行政も一体となって取り組むことが大切だと思いました。

 5月3日、「信州百名山」の一つ、中条地区にある虫倉山の開山
祭に行きました。前夜からの強い雨は朝8時の開山祭までには上が
りましたが、雨の影響もあってか、例年だと300人は集まるとい
う登山者は30人ほどでした。23回を数える開山祭のうち、雨だ
ったのはたったの2回ぐらいで、ほとんどは天気に恵まれていたと
のことです。地元関係者の皆さんが早朝からテントを張るなどご苦
労されて準備したことも考えると、今年はちょっと残念でした。一
年間無事故で、多くの人に虫倉山登山を楽しんでいただきたいと思
います。
 同時開催されている「となりの村の道めぐり」の3つのイベント
会場にも立ち寄りました。地元の方の手作りのそばやうどん、採れ
たての山菜なども販売されていて、アットホームな感じのイベント
でした。会場の一つでは、北アルプスが一望でき、また、黄色い菜
の花が咲いて素晴らしい景観でしたし、さらに、別の会場では、恒
例になった古い発動機の競演も楽しみました。毎年この時期に開催
されていますので、皆さんもぜひお出掛けください。

 その後、市街地に戻り、「善光寺花回廊-ながの花フェスタ
2012」の開会式に出席しました。長野市中央通り活性化連絡協
議会など地元商店会の皆さんが中心となり2002(平成14)年
に始まった善光寺花回廊は、毎回趣向が凝らされ、まちを花で埋め
尽くす、長野の春を代表するイベントに発展し、市民、そして観光
客の皆さんも毎年楽しみにしています。会場に着くと、多くのボラ
ンティアの皆さんが道路に花キャンバスを作成している最中で、た
くさんの人でにぎわっていました。先ほどの矢澤さんの緑育事業と
合わせ、長野市の緑化事業に大きく貢献しています。開会式は、4
月11日にオープンした表参道長野オリンピックメモリアルパーク
(セントラル・スクゥエア北西の中央通り沿い)で開催されました。
表参道のランドマークとなるミニ公園での開会により、中央通りで
開催される祭りにも心棒が入ったという感じで、こうしたイベント
の開催や観光客の方々などの回遊性向上も含めて、なかなか利用価
値の高い施設になるなと感じました。

 私の趣味は、冬はスキー、グリーンシーズンは乗馬なのですが、
いずれも公務の合間を縫ってのつかの間の楽しみです。5月4日も、
午後の公務に間に合わせるため、午前中だけ飯綱高原で乗馬を楽し
み、昼に山から帰ってきました。午後は、長野オリンピックスタジ
アムで今シーズン初となる信濃グランセローズ公式戦に来賓として
出席しました。この日の対戦相手は、NPB(日本プロ野球機構)
横浜DeNAベイスターズのファームでした。NPBも地域リーグ
に対し、門戸を開く一歩になるのではと感じています。

 5月5日は、孫にせがまれて、今シーズン最後のスキーに野沢温
泉スキー場に行ってきました。今年は雪が多いので6月まで滑れる
とのことでしたが、私には志賀高原の時と同様、雪が重過ぎる状況
では、ちょっと無理です。

 5月6日には、「地域やる気支援補助金」公開審査会が開催され
ました。この補助金は、住民自治協議会を対象とするもので、地域
にとらわれない市民公益活動団体などを対象とする「ながのまちづ
くり活動支援事業補助金」(公開審査会は既に終了)と対になって
いる補助金です。両者の相乗効果により、元気なまちを目指しても
らおうという狙いです。審査の結果、14地区の14事業が採択さ
れました。

 連休最後のこの日、栃木県、茨城県などで、落雷、竜巻、突風、
降雹(ひょう)などによる大きな被害がありました。特に竜巻によ
る被害では、屋根が飛ばされたり、電柱が倒されたり・・・規模は
東日本大震災と違いますが、個人が受けた被害とすれば同じでしょ
う。本当にお気の毒です。AC長野パルセイロも栃木ウーヴァFC
とアウェーで戦いましたが、雷雨で開始時間が1時間遅れた上、前
半が終了した時点で中止になりました。

 暦どおりの連休となった皆さんは、長いようで短いといった感想
を持ちながらも、思い思いの休日を楽しみ、リフレッシュされたの
ではないかと思いますが、最後の最後にこんな大きな災害が起こる
とは・・・。自然の猛威をまた見せつけられました。