2012年8月2日木曜日

暑い夏~熱い祭りの季節です


 九州北部で、「これまでに経験したことのないような大雨」が降
り、甚大な被害が続いたと思いましたら、長野市(長野地方気象台
のある箱清水での観測)でも7月20日の夕方に3時間の降水量が
過去最高の73mmを記録する大雨が降りました。市街地である古牧
地区の一部に、長野市では今年初めての避難勧告を出したほどでし
た。幸いにも人的被害はありませんでしたが、床上浸水11棟、床
下浸水107棟の被害があり、4世帯6人の皆さんが近くの中学校
に避難されました。被害に遭われた皆さんにお見舞い申し上げると
ともに、出動いただいた消防団員や関係の皆さんに深く感謝します。
やはり気象が変化しているのでしょうか。地球温暖化が心配です。
さらに、30度を超える暑い日が続いていますので熱中症も心配で
す。自分は大丈夫と油断するなかれ。早め早めの水分補給など十分
注意し、この夏を乗り切りましょう。

 そんな暑い夏、今年も各地で夏祭りが開催されていて、長野市は
夏祭りシーズン真っ盛りです。私が出席させていただいた祭り、あ
るいは参加予定の祭りなどを紹介します。

 7月15日、中心市街地の各町の屋台が長野駅から善光寺までの
善光寺表参道などを練り歩く「ながの祇園祭 御祭礼屋台巡行」に
参加しました。かつては日本三大祇園祭の一つとも称された祭りで
したが、最近は善光寺御開帳の年にのみ行われていました。
2009(平成21)年の御開帳から3年ぶりに開催された今年は、
権堂町、南石堂町、新田町、元善町の屋台が引き出され、北石堂町
の置き屋台とともに、古式豊かに長野のまちを彩りました。絢爛
(けんらん)豪華な屋台行列とともに、おはやしに合わせた踊りや
勇壮な獅子舞なども披露され、門前町長野の良さを実感しました。
お先乗りを務めた小学校6年生の倉石佳長君も立派でした。権堂町
ほか年番町の皆さんは、来年以降も毎年開催したいと張り切ってい
ます。

 7月20日から8月7日までは、権堂アーケードで「長野七夕ま
つり」が開催されています。毎年行われている恒例行事ですが、今
年は市内の若手芸術家が七夕飾りの制作に参加するなど、新しい趣
向を凝らしているようです。皆さんも浴衣を着て、楽しみに出掛け
てみてはいかがでしょうか。

 7月28日の夕方から夜にかけて、「若穂ふれあい踊り」「篠ノ
井合戦まつり」そして「大豆島甚句まつり」に参加しました。私に
とって毎年恒例となった「夏祭り3連チャン」です。
 「若穂ふれあい踊り」は、湯島天満宮とその周辺道路で盛大に開
催され、毎年参加者が増えています。祭りでは、若穂中学校陸上競
技部や若穂ジュニアバレーボールクラブといったスポーツの全国大
会に出場した(出場する)若穂地区出身の選手の皆さんが表彰され、
素晴らしいことだと思いました。
 次は「篠ノ井合戦まつり」です。翌日まで続く「しののい祇園祭」
とともに開催される祭りで、夏の一大イベントとして定着しており、
踊り手の皆さんも、観客の皆さんも、毎年楽しみにしています。
「若穂ふれあい踊り」と「篠ノ井合戦まつり」は、長野びんずると
ともに1971(昭和46)年に始まり、今年で42回を数え、大
変な盛り上がりでした。
 最後に訪れたのは「大豆島甚句まつり」です。かつては善光寺平
一円でうたわれていた甚句ですが、現在甚句が残っているのは一部
の地区で、その中で大豆島地区は江戸時代の歌詞が完全な形でうた
い継がれており、民俗学的にも貴重であることから、1980(昭
和55)年に大豆島甚句を市の無形文化財に指定しました。
 この指定を記念して始められた「大豆島甚句まつり」ですが、今
年で33回を数えています。地区内の狭い道路から広い大豆島公園
に会場が移されて4回目の開催ですが、甚句踊りを継承してこられ
た皆さんに、心から敬意を表します。
 
 明日8月3日と明後日4日には、いよいよ「長野びんずる」が開
催されます。市内最大の祭りと言ってよいでしょう。市民総参加・
総和楽を掛け声に1971(昭和46)年に初めて開催され、その
時に初めて中央通りが歩行者天国になりました。私も祭りの創設に
携わったため、当時のことを懐かしく思い出しています。

 8月5日は「豊野ヨイショコまつり・サマーフェスティバル・納
涼大煙火大会」です。合併してから知った祭りですが、年々にぎや
かになっているように感じています。

 8月10日は「飯綱火まつり」で、今年で45回目を迎えます。
始めたころには主催者の皆さんが大変苦労されたようですが、大座
法師池の水面に華やかな花火が映えて、年を追うごとに素晴らしい
祭りになってきています。なお、大座法師池では、昨年、池の水を
全て抜いて外来魚のブラックバスを退治し、伝統のワカサギ釣りの
復活を目指しています。

 8月15日は、信州新町地区の「ろうかく湖とうろう流しと花火
大会」です。昨年初めて参加させていただきましたが、花火の美し
さはもちろんのこと、信州新町とうろうの会の皆さんが中心になっ
て一つ一つ手作りされた約千基のとうろうが、水の上にただ浮かん
でいるのではなく、文字通りゆったりと流れていく幻想的な光景は、
県内有数の美しさです。本当に奇麗で素晴らしいですよ。

 このほかにも、私の知らない祭りも含めて各地にはたくさんの祭
りがありそうです。
 大小の違いはあっても、祭りは地域に活力を与え、地域の連帯感
を深めます。皆さんも、ご家族、友人と一緒に、ぜひ夏祭りにお出
掛けください。