2012年9月6日木曜日

AC長野パルセイロの頑張り


 8月が終わって、もう9月です。皆さん、お盆はどのようにお過
ごしになりましたか? 私は、秘書課が気を利かせてくれたのか日
程に少し余裕がありましたので、今年初めて飯綱の乗馬倶楽部に行
ったり、孫や家族と食事したり・・・数日の夏休みを過ごすことが
できました。

 JFL(日本フットボールリーグ)・AC長野パルセイロの快進
撃は素晴らしいですね。南長野運動公園総合競技場で開催されるホ
ームゲームには全て出掛けていますが、パルセイロが強いので、と
ても気分良く応援しています。リーグ戦では、現在トップを走って
いますし、天皇杯予選を兼ねた長野県サッカー選手権大会で優勝し、
長野県代表として天皇杯全日本サッカー選手権大会に出場を決めま
した。9月1日の1回戦では、北海道代表の札幌大学を3-0で破
り、いよいよあさって8日にJ1のコンサドーレ札幌と対戦します。

 天皇杯は、Jリーグと違って、プロ・アマチュア混合で行われる
トーナメント方式の大会ですから、負ければ終わり。甲子園球場で
行われる高校野球などと同じですが、勝ち上がっていくうちに、チ
ームがだんだん強くなって意外な成績を残すこともあるわけで、リ
ーグ戦とはかなり違うように思います。

 パルセイロにとっては、今年は残念ながらJ2への昇格はありま
せんので、目標は天皇杯で結果を残すことだと私はひそかに考えて
いました。格上のJ1、J2チームに挑戦するわけで、勝てるとは
言い切れませんが、今のパルセイロの実力ならば相手がJ1チーム
であっても絶対に善戦できると信じています。相手は勝って当たり
前ですから、きっと固くなってしまうのではないでしょうか・・・
勝機は絶対にあります。
 聞くところによると、多くのサポーターの皆さんが札幌まで応援
に駆け付けるそうです(交通費は高額になると思いますが・・・)。
こうしたサポーターの熱い思いに、選手の皆さんはぜひ応えてほし
いと思います。本当は私も札幌へ応援に行きたいのですが・・・ち
ょっと日程が取れません。インターネットの情報などを楽しみにし
ています。

 サッカーの話をしますと、スタジアムはどうなっているのかとい
うご意見が当然出てきます。新聞報道などでご存じのことと思いま
すが、一度整理しておきます。

 Jリーグでは、本年「クラブライセンス制度」なるものを発表し
ました。これは、Jリーグに昇格するために満たさせなくてはなら
ない「条件」の一つといえますが、なかなか厳しいものがあります。
 JリーグにはJ1、J2とあるのですが、その下にJFL(下部
組織ではないのですが、Jリーグへの昇格はJFLからですから、
まあ下部組織と言っても間違いないでしょう)があって、現在パル
セイロはこのJFLに所属しています。JFLは、一応アマチュア
リーグの扱いですが、この中からプロであるJ2に昇格するために
は、クラブライセンスを含め、いろいろな条件があります。私の知
っている範囲で書いてみますと、
○JFLで2位以上の成績(優勝チームは自動昇格、2位チームは
J2の下位チームとの入れ替え戦)
○チーム名に企業名が入らないこと(パルセイロは違いますが、J
FLには結構あります。Jリーグ昇格を目指すのではなく、企業の
宣伝を兼ねてJFLで頑張るということのようです。したがって、
前述の2位以上の成績を収めたとしても昇格できません)
○ホームゲームの1試合平均入場者数3千人以上
○スタジアムは、1万人以上(J1の場合は1万5千人以上)を収

○スタジアムの観客席は、3分の1以上が屋根で覆われていること
(観客の立場に立った整備が求められる)
○チーム経営が黒字でなくてはならない(経営がしっかりしていな
くてはならない)

 以上、主なものを6点挙げてみましたが、その他にも練習場に関
する条件などがいろいろとあります。パルセイロにとって、特にハ
ードルの高い問題は、スタジアムと入場者数の2点だと思います。

 スタジアムについては、南長野運動公園総合球技場を改修する予
定ですが、試算では設計や駐車場整備などを含め80億円掛かり、
民間の力だけでは難しいため、行政が主体となり民間にもお手伝い
をしてもらいながら整備を進めていきたいと考えています。

 入場者数の3千人というのはJ2に上がるための最低限の人数で、
この数字に満足していたらチーム経営は成り立ちません。J2でチ
ームを維持していくためには、年間5億円程度は掛かるとのことで
すし、J1を目指し強いチームにするためには、選手の補強などに
さらなる経費が必要になるのでしょう。
 収入の一番大切な部分は、入場料収入です。スポンサー収入やグ
ッズの売り上げなどもチームの安定経営には大切ですが、一番は観
客の皆さんがお支払いいただくチケット代金なのです。

 チームの安定した運営・経営のためには、(株)長野パルセイロ
・アスレチッククラブの努力はもとより、サポーターを含めた市民
の皆さんの協力が不可欠です。「パルセイロは、私たち長野市民の
チーム」を合言葉に、チームとサポーター、そして市民が一体とな
った大きなムーブメントになることが大切です。そしてそれは、安
定した入場料収入にもつながります。スタジアムの改修については、
市としてスピード感を持って取り組みますので、長野市の元気をさ
らにパワーアップさせるためにも、みんなで一丸となってパルセイ
ロを盛り上げていきましょう。