2004年7月29日木曜日

山歩き、二題

 
 少し前の話になりますが、2月24日(火)に国土交通省関東地
方整備局道路部の皆さんをお迎えして、道路整備に関する意見交換
会を開催しました。

 関東地方整備局からは、道路部長をはじめ、地域道路調整官や路
政課長、長野国道事務所長等7名が、市町村関係からは、長野市、
信州新町、豊野町、信濃町、牟礼村、三水村、戸隠村、鬼無里村、
小川村、中条村、大岡村、そして長野土木振興会が参加し、それぞ
れの首長や担当の部課長が出席しました。

 国の部長さんから、三位一体改革期の道路整備手法等について講
演をお聞きしました。各首長にすれば、道路整備は現段階の地方の
まちづくりにとって大切な事業ですから、真剣な面持ちでお聞きし、
いろいろな意見交換をさせていただきました。

 この中で、関東地方整備局の皆さんにぜひ実情を見て欲しい、と
いう話が持ち上がり、国の課長さん方もぜひ見たいと応じてくださ
ったので、一番整備が遅れている国道406号を見てもらおうとい
うことで、鬼無里村行きが合意されました。

 さて、本年度に入って5月18日(火)、国、そして関係首長等
が国道406号などを視察し、鬼無里村に集合しました。

 鬼無里村のバスに乗って視察に出発、国道406号の未整備箇所
について、同盟会の会長として要望をしました。さらに、県道小佐
出西京線と奥裾花ダムを視察しながら裾花川の源流へ向かいました。
何年か前に来たことがありますが、その時は道が狭く、バスがすれ
違いできず、延々と時間がかかったことを覚えていますが、現在は
ダム湖の両側に道路が整備され、一方通行になっており、すれ違い
できないようなことはありませんでした。

 バスの終点からは、有名な鬼無里の水芭蕉群生地まで歩きました。
奥裾花自然園の中にある81万本の水芭蕉の群生地は、尾瀬より大
きく、日本一を誇っているとのことです。花の時期としては少し遅
かったようですが、それでも水芭蕉の花が一面に咲いており、カメ
ラを抱えた人たちが沢山散策していました。今年の最盛期は5月初
旬だったようです。

 それとブナ林もなかなかの規模で、素晴らしい場所でした。以前
信越県境の関田山脈のブナ林の見事さに感激したことがありますが、
鬼無里のブナ林も見事です。ゆっくり散策したら、きっと関田山脈
を上回る素晴らしさを味わえるかもしれません。トレッキングコー
スとしても最高でしょう。また、地元の皆さんに温かいお心遣いを
いただきました。短時間でしたが、関東地方整備局の皆さんには、
長野市から鬼無里村に通じる国道406号の整備の遅れと、鬼無里
村の自然の素晴らしさを認識していただけたと思っています。

 話は変わって、6月6日(日)若穂の太郎山の登山に参加しまし
た。地元の皆さんから、「山歩きにお出掛けください」というお誘
いを受け、気楽に出掛けたのですが・・・。

 集合場所には100人以上の方が集まっておられたでしょうか。
みんなで太郎山の頂上に向かって歩きはじめました。途中までは軽
自動車なら通れる道でしたが、登山道に入ってからが大変な急坂。
私は簡単なトレッキングのつもりで参加したのですが、頂上に着く
までの約40分間の苦しさ、大変でした。最初は私が先頭を歩いて
いたのですが、後ろから子どもさん達は元気にどんどん追い越して
いくし、大人の人も私が立ち木にもたれて苦しんでいるのを横目で
みながら、急坂をすいすい・・・・。とうとう私は最後尾になって、
役員の方々が心配してくださって、待っていてもらったほどでした。

 何とか太郎山の頂上にたどり着くと、役員の皆さんから「太郎山
から城ヶ峰へのトレッキングコースの整備をお願いします」という
要望がありました。トレッキングコースの整備は、お金のかかる話
では無さそうですので、ぜひ私もやりたいとお答えしました。

 太郎山の頂上(標高約1000m)から善光寺平を見下ろす景色
は素晴らしいものがありました。前に行った七二会の陣場平からの
景色は、善光寺平を西側から見下ろす景色でしたが、この太郎山か
らの景色は東側からの景色です。ホワイトリングの大きなドーム、
千曲川、そして中心市街地の街並・・・善光寺平一望の景色は、天
気が良ければ遠く飯山市まで見えるそうで、苦労して登ってきた甲
斐があったと思いました。

 長野にとって自然が一番の宝かもしれないと感じて以来、「トレ
ッキングをしましょう」とみんなに語りかけてきました。そして七
二会、若槻等を、地域の皆さんと一緒に歩き、目標は善光寺平一周
トレッキングコースを作りたいと主張してきましたが、今回の若穂
の山歩きで目標へ一歩前進したと感じています。でもかなりきつい
山で、「疲れた!」というのが実感です。