ごみ焼却施設の建設候補地については、長い間の長野市の懸案事
項であったことは皆さんご存知のとおりであり、市長選においても、
私のホームページで市民の皆さんが心配しているテーマの1つとし
て、とりあげさせていただいたものです。
11月21日(月)、私(市長)、岩倉環境部長、宮澤長野広域
連合事務局長の三人を中心に、市役所、長野広域連合の担当職員が、
大豆島地区の松岡区を訪問させていただき、建設候補地として決定
したことをお知らせし、ご理解をお願いいたしました。
(岩倉部長からは「建設候補地の選定経過と結果」「地域のまちづ
くりについて」、宮澤事務局長からは「広域連合のごみ処理計画の
概要」等について説明させていただきました)
事業主体になる長野広域連合が、1施設目の焼却施設を長野市に
造るということを決めて以来、長野市は「長野市ごみ焼却施設建設
地検討委員会」を平成16年5月に設置し、市民各層の方々によっ
て検討していただき、平成17年8月、その検討委員会の最終報告
で建設候補地として2カ所の報告をいただきました(この中では、
焼却施設を造る地域の環境整備、まちづくりについても報告いただ
いております)。
その後、庁内の関係部局で組織する「長野市ごみ焼却施設建設プ
ロジェクトチーム」を設置、検討委員会からの報告を尊重する中で、
候補地を1つに絞り込む作業、そして施設周辺のまちづくりについ
て、検討を重ねてまいりました。報告書の内容の実現は当然ですが、
過去の大豆島地区での「元気なまちづくり市民会議」で出された意
見などについても検討してまいりました。
プロジェクトチームの議論を政策会議、部長会議でさらに検討を
加え、その結果、「大豆島松岡二丁目サンマリーンながの及びその
周辺部」を建設候補地として選定させていただいたものです。最終
報告2カ所の地区の中では、搬入路の優位性が一番大きかったと思
います。
建設を予定している焼却施設は、焼却能力、処理方式とも現在の
清掃センターと同等でありますが、異なる点は、焼却灰を有効利用
するための灰溶融炉を備えたことであります。炉については、いろ
いろな方式がありますが、安全性を重視し、一番実績のあるストー
カ+灰溶融の方式に決定しています。
これらの施設建設につきましては、安全性の確保に万全の対策を
講じることは当然ですが、施設周辺の環境整備には十分配慮し、一
層のイメージアップを図ることをお約束してまいりました。具体的
には、周辺施設については、余熱利用施設の建設や現清掃センター
の取り壊し後の公園化、施設周辺のみでなく、大豆島小学校の環境
整備、総合市民センターの設置、児童センターの移転・拡充、道路
整備についても提案させていただきました。もちろん、これらの整
備については、今後地域の皆さんとの話し合いの中で、最終的な決
定をしていくことになります。
ごみ焼却施設は、市民生活に欠くことのできない極めて重要な施
設です。周辺住民の皆さんの中には、施設稼動に際し環境への影響
を心配される方、地域のイメージダウンを心配される方もおられる
と思います。私は、施設の安全性については、現在の技術水準での
最高峰のものを造り、迷惑はおかけしないことをお約束するととも
に、素晴らしいまちづくりをして、迷惑施設であるというイメージ
を払拭する施設にしなくてはならないと決意しています。
この日をスタートとして、地域の皆さんと十分話し合いを重ね、
説明をきちんとさせていただき、ご理解をいただいていきたいと考
えています。