2006年8月3日木曜日

元気な話題が続々


 岡谷をはじめ各地に雨による災害が起き、お亡くなりになった方
もおられます。被害を受けた皆様に心からお見舞い申し上げます。
長野市でも農作物被害だけでなく、道路や路肩等に大きな被害を被
りました。復旧には13億円程度掛かるということで、大変です。
今回の災害について書こうと思っていたのですが、どうもますます
悲観的になってしまう・・・そう思っていましたら、素晴らしい
“ビッグ ニュース”が入ってきました。松代高校の甲子園出場決
定です。そこで

 被害を受けた方々には申し訳ないのですが、元気が出る話題につ
いて書くことにしました。皆さんに元気を出していただきたい、そ
んな思いで、報告させていただきます。

【松代高校、甲子園への切符】
 松代高校が、甲子園への切符を手にしました。
 7月28日、第88回全国高校野球選手権長野大会の最終日、県
営上田球場で決勝が行われ、長野市の松代高校が強豪の佐久長聖高
校を破って、甲子園出場を決めました。
 失礼な言い方ですが、公立の高校ということで世間での前評判は
それほど高くなかっただけに、学校創立100周年という記念の年
に、初出場ということですから、まさに皆さんの喜びが爆発しまし
た。

 当日、上田での試合が終わったのが、午後3時ころ。5時過ぎに
選手がバスで長野へ帰り着くまでに、松代城跡には舞台が準備され、
1,000人ぐらいの皆さんが集まって大喜び、その情報の伝わり
方の速さにはびっくりでした。それだけ決勝進出のニュースに皆さ
ん「もしかすると・・・」との期待が大きかったのでしょう。
 選手が到着すると「良くやった!良くやった!」ということで大
騒ぎ。報告会終了後は、太鼓門からスタートして町中をパレードさ
れたようです。
 31日には市役所へ出場報告に来られ、翌日1日には甲子園へ向
け出発されました。すべての力を出しきり健闘されることを期待し
ております。

【風林火山・プロジェクトながの、本格始動】
 風林火山のプロジェクトが本格始動しました。先日、行政だけで
なく、交通事業者、旅行業者、そして地元の皆様も一緒に、実行委
員会が結成され、NHKに協力をいただきながら、来年の大河ドラ
マ「風林火山」を契機に、長野に多くのお客さんにお出でいただこ
うというプロジェクトが動き出しました。昭和44年の大河ドラマ、
海音寺潮五郎さんの「天と地と」放映を契機に、今の八幡原史跡公
園内に両雄一騎打ちの像が出来て、大勢のお客さんが訪れたことは
ご記憶の方も多いかと思いますが・・・夢よもう一度と考えていま
す。
 また、「川中島の戦い」ゆかりの地の整備は、(財)東日本鉄道
文化財団の協力もいただけることになっており、大変ありがたいこ
とです。来年は長野市制施行110周年にも当たりますので、その
記念事業にも位置付けて取り組む計画です。
 風林火山に大変ゆかりのある松代、その地元の松代高校が甲子園
に出場することは、私たちが、これから「川中島の戦い」を全国に
発信しようとする矢先の大変素晴らしい贈り物であり、幸先の良い
スタートが切れました。

【長野の香りが発売】
 長野の香りが出来ました。長野オードパルファム「NYOZE」
が完成、商品発表会が行われました。オードパルファムとはフラン
ス語で香水という意味のようです。
 現在、長野市は1,200万人観光交流推進プランを策定・推進
をして地域活性化に取り組んでいますが、「香り」をテーマにした
商品を開発して、長野をPRしていこうという意欲的なプロジェク
トです。「NYOZE」のネーミングは、善光寺創建を縁に駅頭に
立つ「如是姫」(にょぜひめ)像にちなんだものです。香りは、健
康的でエレガントなイメージだと感じています。

 (財)ながの観光コンベンションビューローや(株)まちづくり
長野が中心になって企画を担当、製造は資生堂に委託し、長野市内
のお店に販売していただく計画だそうです。香りをCI(シテイ・
アイデンティティ)戦略の一環にしようということですが、長野に
お越しいただいた方々の思い出づくりとしてなかなか清新なアイデ
アだと思います。長野市民に使っていただくだけでなく、長野から
のお土産としても洒落た感じで嬉しいですね。

【ずくなしの会に出席】
 みどりの移動市長室で、若槻のコミュニテイーセンターで行われ
ている「ずくなしの会」に出席させていただきました。
 この会は、会員約40名で地元の方だけでなく、牟礼や須坂から
来ている方もおられるそうですが、きっかけは“もったいない”と
いう気持ちから、ごみになる「ぼろ布」を何とか再利用しようとい
うことで、「ぞうり」を作り始めたのだそうです。
 月1回の定例活動で、会員が集まって「ぼろ布」でぞうり等を作
り、支所の玄関や地元神社のお祭りなどで1足300円で販売して、
売り上げは会員に還元しているが、ほとんどは社会福祉協議会
へ寄付しているのだそうです。

 会員の皆さんと一緒に私も教わりながら片方だけ作ってみました
が、コツをつかむまではなかなか難しい、でも楽しい作業でした。
皆さんのお話では「指先に良いので、ボケ防止になる」「友達が増
える」「お金がかからない」等、良いことづくめでした。

 私がお聞きして一番びっくりしたのは「もったいない運動」の嚆
矢(注)はこの会ではないかということです。会が発足したのは平
成13年の2月だそうですから、「もったいない」で有名なケニア
の環境副大臣の「ワンガリ・マータイ」さんがお出でになったとき
より前だと思います。
 マータイさんが日本を訪問したとき「MOTTAINAI」とい
う言葉を知り、日本人が昔もっていた「もったいない」の考え方こ
そ環境問題を考えるにふさわしい精神として感銘したと仰って、そ
れ以後「もったいない」がすっかり有名になり、この言葉を「国際
語」にしようという活動が行われていることは、ご存じの方も多い
と思います。

 「ずくなしの会」の代表の田原さんのお話ですと、この会の趣旨
は「もったいない」という気持ちが原点ということです。どちらが
先ということにこだわっているわけではありませんが、多分「もっ
たいない運動」の原点というか、先に唱えたのはこの「会」の皆さ
んでしょう、豊かな発想を持った皆さんでした。

 今回は6日に投票日を迎える県知事選の話についても、皆さん投
票にいきましょうという趣旨で書こうと思ったのですが、松代高校
の素晴らしい頑張りがあったので、急遽方針変更して、元気な話題
を集めてみました。ほかにも市民祭も真っ盛り、皆さん元気です。
これも書きたかったのですが・・・次の機会に送らせていただきま
す。

(注)嚆矢(こうし)・・・ものごとの初め。最初の意