2013年1月3日木曜日

私の初夢~3期目の任期、あと10カ月


 あと2年、あと1年・・・執筆に追われる「かじとり通信」を、
そろそろどこかで打ち止めにできれば・・・そんな誘惑に駆られる
こともしばしばあります。2002(平成14)年4月、当時の小
泉純一郎首相のメールマガジンが大変な評判だと、広報広聴課の職
員にあおられて、つい「かじとり通信」を始めてしまってから、も
う10年が過ぎました。最初のころは、脱ダム宣言をした当時の知
事との論争に明け暮れたような気がしますが、今は市長という誰も
が経験できるものではない仕事をさせていただいているが故に、で
きるだけ正直に、穏やかに書こうと決心し、努力しています。しか
し、毎週1回、必ず配信するというのは、やってみるとかなりの負
担です。原稿作成のための細かい資料は、秘書課に集めてもらうこ
ともありますが・・・。

 しかし、こういう仕事は、いったん始めてしまうと、やめるのが
難しいということを最近つくづく感じています。ただ、書くことに
よって、自分の頭の中が整理できる効用は感じています。かじとり
通信を通して皆さんに施策の方向性などを分かってもらう、格好良
く言えば決断に至るまでの過程を理解していただく効用もあるでし
ょう。実際に何かを決断するときは、事前に職員の話を十分聞いて
じっくり検討していますから、思い付きの発言は最近ほとんどない
はずです。ですから、「面白くない」という評価も分かります。で
も、行政の長の発言はそれだけ重いわけですから、慎重にならざる
を得ないといつも感じていますし、何か批判されたとしても、その
ことへの返答は十分考えているつもりです。

 情報公開が足りないとか、わがままだとか、独裁的だとか・・・
まあ、いろいろなことをおっしゃる人はいますが、全体的にはきち
んと市長職を果たしていますし、人に後ろ指だけは指されていない
ぞ・・・と自負しています。
 市政を運営する上で、具体論の大切さ、難しさをつくづく感じさ
せられている毎日です。批判だけなら誰にでもできます。評論家で
食べていければ、こんな楽なことはないでしょう。市長職でなけれ
ば、少しは自由に論評することも許されるのかな、などと考えたり
もします。

 それはそうと、初夢という言葉は誰でも知っていますが、本当に
見た人はいるのでしょうか。縁起物の「一富士、二鷹(たか)、三
茄子(なすび)」などを見た人がいらっしゃったら、どんな夢だっ
たか、ぜひ教えていただきたいものです。私は、初夢どころか、普
通の夢もほとんど見たことがありません。かすかな記憶ですが、子
どものころ、まだおふくろの隣で寝ていた時分、怖い夢を見た記憶
があります。どうやら胸に手を乗せて眠っていたらしいのですが・
・・。確かその後、何度か同じような夢を見て、「アッ、これは夢
だ!」と分かって目が覚める・・・そんな夢だったと思います。

 正夢の話も聞いたことがありますが・・・。うれしいことや悲し
いこと、見た夢が現実となる・・・これも私には経験がありません。
 そして、亡くなったおやじやおふくろ、親友やお世話になった人
が夢に現れたことも、一度もありません。私がよっぽど冷たいのか、
親不孝なのでしょうか。あるいはリアリスト過ぎるのでしょうか。

 一方で、行政の責任者としての市長が見る、長野市の将来の夢は
たくさんあります。多過ぎて全てを見ることができないのが実情で
しょう。去年11月に配信した「3期目の任期、残り1年」で書い
たことを夢と言ってしまえば楽なのでしょうが、それでは能があり
ません。現実を踏まえ、めどだけはしっかり付けていかなければな
らないと自分に言い聞かせています。

 全然違う夢を語ります。
 まず、スキーです。長野の冬を元気にしたい・・・そのためにス
キーの振興は重要ですが、そんな堅い話ではなく、雄大な雪景色の
中でスキーを楽しむその爽快さは、何にも勝るものですよね。もっ
ともっと多くの皆さんにスキーを楽しんでいただきたいと願うばか
りです。
 そして雪が消えたら、次の楽しみは乗馬です。今年は、全日本エ
ンデュランス馬術大会が、飯綱・戸隠高原で開かれます。「馬のマ
ラソン」ともいわれる競技で、本市では初めての開催となります。
そのプレ大会も開催されるとのことですから、馬も長野市の元気な
まちづくりに大いに活躍してくれそうです。しかし、誤解してもら
っては困るのですが、私は応援団の一人です。大会では馬で120
キロメートルを走るわけですから、私が選手として参加するとなれ
ばとんでもないことです。練習を積めば10年後ぐらいには参加で
きるようになるのかなあ・・・との淡い期待もありますが。

 篠ノ井地区の茶臼山が、日本一の花の名所になりそうな予感(夢)
がしています。これが今年実現できそうな最大の夢になるかもしれ
ません。まだ「緑育」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、
「ながの花と緑そして人を育てる学校」校長の矢澤秀成(ひでなる)
さんの発信力で、篠ノ井から全国へ活動の輪が広がることを期待し
ています。

 住民自治協議会のパワーも花開こうとしています。市の監査委員
をお願いしている轟光昌さんが、若槻地区で地区の皆さんと一緒に
取り組んでおられる「コミわか農園」のような市民菜園事業を全市
に広げようと頑張っています。

 JFL(日本フットボールリーグ)・AC長野パルセイロのリー
グ初優勝も大いに期待できそうです。長野市で10年間継続して開
催することになっている全国中学校スケート大会も6年目の開催を
迎え、大いに飛躍する下地ができてきたように思います。本市出身
の選手がエムウェーブ(文部科学省のナショナルトレーニングセン
ターに指定されています)やビッグハットで活躍し、全国優勝の報
告を聞きたいものです。

 「夢」を現実にするパワーがほしいですよね。私も一生懸命、応
援します。